蜂の家のお菓子は、
熟練の職人が丹念に練り上げる餡が自慢です。
      「まゆ最中」に限らず、
餡は和菓子の要。
      つぶしあんは力強い豆の風味を生かした餡に、
こしあんは上品な味わいに。
    
          毎度同じように炊いても同じ餡にはなりません。
          職人の眼だからこそ感じる微妙な変化を見逃さず、常に一定の仕上がりになるように集中します。
          お菓子によって、餡の甘さや硬さも変えています。
          大切にしているのは生地やお餅との相性。口に入れたときに、それぞれの魅力を引き立たせてくれる塩梅にこだわっています。
        
 
    
          餡の他、大福や団子の類の生菓子、かすてらなどの焼菓子も自社工場にて職人が作っています。
          蜂の家で50年以上菓子づくりをした職人はこう語っています。餡を炊く餡場(あんば)を経て、30年以上もかすてらを焼いていました。
          お客様に「美味しい」と言っていただけることが、何を差し置いてものやりがい。
          一番大切なのは、集中力。集中力がなくなると、仕上がりが悪くなる。
          生地を仕込むところから焼成し、仕上がるところまで、集中力を切らせてはだめ。
          毎日、同じようにやっているように見えるかもしれないがどこかが違う。
          気温も湿度も毎日違う。同じ生地を比重など数字通り仕込んでも、まったく同じ状態にできるわけではなく、やはり、生地の艶を目で確認する。
          感覚と身体で覚えておかないと安定したかすてらの焼成はできない。
        
 
    
          また、泡切りというのは、慣れないとできない。
          そして、それぞれの切り方がある。
          どうしても枠の周りに火が入りやすいが、微妙な所は言葉では伝えられない。
          経験を共有することで初めて若い職人にも伝わる。
          自分で経験して失敗して身体で覚えなければならない。
        
※泡切り…生地の温度を均一にして、ムラなく焼き上げるために行う工程。
 
    
          蜂の家の味は、職人から職人へと伝えられています。
          「ああ、これは蜂の家の味だな。」と、いつ食べても思っていただけるよう、変わらぬ味を継承していきたいと思っています。
        
